都内最古の本殿や木製の狛犬など貴重な文化財がある厳かな神社

豊鹿嶋神社は狭山丘陵の一角を切り開いて建てられています。お祭りのときは出店が並び活気がありますが、普段は静かでリラックスできる空間です。参道脇には民家があり石造りの鳥居を少し進むと境内に入ります。境内は木々に囲まれた自然の息吹が感じられる空間です。30段ほどの階段をのぼると立派な本殿がお目見え。創建は707年と非常に歴史が古く、とくに本殿は一間社流造りで都内に現存する最古かつ唯一の室町時代に建てられた歴史ある貴重な神社です。本殿は「鹿島様」と呼ばれ、古くから芋窪の鎮守として人々に親しまれてきました。また、覆殿内に安置された木製の狛犬は市の文化財にも指定されており、石像・青銅製が多いなか木製の物は珍しく極めて貴重なもの。御祭神は武御加豆智命（たけみかつちのみこと）とあり、稲荷社、瀧澤明神社、愛宕神社、白山神社、産泰社、御嶽神社などの摂社が多数あります。社務所では御朱印もいただけます。隣接する公園にはすべり台・ブランコ・シーソーなどの遊具が充実し、子どもたちが楽しそうに遊んでいました。耳を澄ませると小鳥のさえずりも聴こえ地域の人々の癒しスポットのようです。駐車場はありますが、立川バスと西武バスのバス停から降りてすぐ目の前なので交通の便は良いです。