古くから親しまれている「深川のお不動様」を祀るお寺

門前仲町駅前に「深川のお不動様」として親しまれる深川不動堂があります。成田山新勝寺の東京別院です。江戸庶民が信仰する成田山が、この深川の永代寺で元禄16年（1703年)にご本尊を公開したことが始まりとされます。境内は広く、本堂、旧本堂、内仏殿をはじめ、深川龍神、開運出世稲荷も祀られています。旧本堂の「おねがい不動尊」の大きさに圧倒され、内仏殿の中の部屋で四国遍路体験ができたりと、大きなお堂の中に入る事で、突然日常生活から切り離された空間に包まれ、仏様の世界にいざなわれるようになっていて、一般の人が気軽に体験できる、大きく開かれたお不動様です。あらためて、威厳の中に新旧入り交ざった柔軟さを取り入れる、誰をも受け入れてくれる懐の深さを感じます。参道も今と昔それぞれの賑わいで、お不動様におまいりできることが喜びであるかのようです。参道の脇には飲食店やお土産店が並ぶ「人情深川ご利益通り」があるので、そちらにも立ち寄られてみてはいかがでしょうか。