手動式のレトロなエレベーターで昇降！ギャラリーが密集する不思議なビルでアート鑑賞

ブランド店やデパートが並ぶ銀座中央通りから少し路地を入ると、昭和の面影残す古びたビルが現れます。1932年に本館が完成、今年で築89年を迎えたレトロなアートビルは後世に残したい貴重な建物でもあります。入口のすぐ右手にある郵便受けに、ギャラリーの展示情報が貼り付けられています。これらを吟味しながら「今日はどの部屋に行こうかな」と悩むのが最初の楽しみです。部屋ごとにギャラリーやアンティークショップが独立し、扱っている作品や部屋の雰囲気もさまざま。地下1階から6階までが貸店舗なので、珍しい手動式のエレベーターを使いたいところ。黄色の蛇腹式ドアは香港の雑居ビルを彷彿とさせ、現代の日本ではなかなかお目にかかれないエレベーターなのではないでしょうか。エレベーターを一度試した後は、階段でも移動してみてください。階段の手すりや軋み、廊下やサッシのサビさえもすべてがアートの一部のようです。90年近くの長きに渡り、時代の流れを見てきたこの建物に思いを馳せるのも楽しみのひとつです。ギャラリーは敷居が高いと不安な方も、こちらは比較的入りやすい雰囲気なので、アート鑑賞が初めてでもぜひ挑戦してみてほしいです。ちょっと時間を潰すつもりが、ギャラリーを見てまわっているとあっという間に1時間が過ぎていました。銀座一丁目駅から徒歩1分ほどなので、気軽に立ち寄ってくださいね！