大きな古墳があった場所で時代の移り変わりに想いを馳せる

東京都狛江市は「狛江百塚」と呼ばれるほど古墳が多数分布しています。なかでも「亀塚古墳」は唯一つの帆立貝前方後円墳で、5、6世紀に造られたとされています。本格的に発掘調査をしたのは1951年で、銅鏡や馬具、鉄剣など貴重な品々が多数出土しています。出土品の中に高句麗の古墳石室内壁画に似ているものがあったことから、狛江市との関係が取りざたされた時期もありました。その後、周辺の開発工事が何度となく行われ、その度古墳は削り取られ、今では古墳の姿は全くありません。唯一石碑が残っているだけです。現在は公園として整備され、閑静な住宅街の片隅にひっそりと佇む石碑と、昔の写真が掲示されています。時代の移り変わりを感じながら、散歩コースに加えてみてはいかがでしょう。