陸軍大将・乃木希典の邸宅地｜黒塗りの家屋や煉瓦造りの馬小屋が残る趣あるスポット

もともとは日清・日露戦争で活躍した陸軍大将・乃木希典の邸宅地だった場所で、ご本人の遺言により東京市に寄贈され、現在は港区の管理のもと公園として開放されています。和洋折衷の家屋や煉瓦造りの馬小屋は現存し、外から見学することができます。黒塗りの家屋は明治期の貴重な建築物で、乃木大将がフランス連隊本部を参考にしご自身で設定されたそうです。合理的に造られ、派手さはないもののたいへん趣があります。馬小屋も明治期に建てられたもので、煉瓦造り・日本瓦葺きで非常に立派であったため、「新坂の馬屋敷」と呼ばれ評判も良かったそうです。わざわざイギリスから取り寄せた煉瓦を使用するなど、乃木大将の馬に対する深い愛情を感じます。公園内には桜をはじめとする樹木やパイプのモニュメントなどもあり、自然とアートが融合する空間でのんびり過ごすことができるでしょう。