時代劇のセットのようなお屋敷で非日常を体験する

一之江名主屋敷は江戸川区の史跡で、大変立派なお屋敷です。一之江は江戸川区の地名で、名主は江戸時代の村役人を意味しています。もともとは、江戸時代この地を切り開いた田島家の住まいでしたが、現在は江戸川区が管理しています。建てられた1770年代の面影が今も残る貴重な建築物です。屋敷全体を見てみると、屋敷を取り囲むように、堀がめぐらされています。敷地内には大木が生い茂り、畑や日本庭園、池があります。なかでも圧巻なのは主屋と長屋門です。今では見かけることもほぼなくなった主屋の茅葺（かやぶき）屋根は一見の価値あり。さらに長屋門を見ると、当時どれだけ権力を持っていたかが分かります。一度だけでは知り尽くせないほど魅力の詰まったお屋敷なので、暇を見つけてまた訪れたくなります。