樹齢100年以上のムクノキが見守る樹林地で森林浴を楽しむ

不忍通りから少し入ったところに、緑が鬱蒼と生い茂る「千石緑地」はあります。入口は10段ほどの階段です。土が踏み固められたり植物が傷つけられないように、浮橋の園路が整備され内部をぐるっと一周できるようになっています。緑地の真ん中には、樹齢100年以上といわれているムクノキの巨木がそびえ立ち、見上げると濃淡の緑が美しく吸い込まれそうな感覚に陥ります。ゆっくり一周しても10分ほどですが、短い時間で自然に癒されリフレッシュできる素敵な場所です。知る人ぞ知るこの緑地は、かつて一橋徳川家が所有していた樹林地でした。樹林を末永く残す配慮をすることを条件とし、平成元年10月、文京区に寄付されたそうです。区は、保全はもちろんのこと、区民が自然に親しむことができるようにと、平成6年から緑地として限定開放を開始しました。周辺は落ち着いた住宅街ですが、少し歩くと六義園や小石川植物園もありますので、散策がてら立ち寄ってみてください。