有形文化財指定の貴重な建造物が見られる閑静な住宅街にあるお寺

住宅街の一角に佇む妙法寺は、境内に有吉佐和子の碑や有形文化財として東京都から指定されている建造物がさりげなくいくつも建っています。境内の南側にある「仁王門」は左右に仁王様（金剛力士像）が安置され、右側の仁王様は「あ」と言っているように口を開け、左側の仁王様は口を閉じて「うん」と言っているそうで、左右合わせて「あ・うん」の呼吸でお寺を守っているのだそうです。もう一つ全く趣の違う鉄製の門があり、明治１１年に建造された和洋折衷のデザインで、当時としては大変珍しく、後に国指定の重要文化財になっています。建物の中に入ると、江戸時代に徳川将軍が休息した部屋として保存されている「御成の間」があり、これもまた有形文化財に指定されています。貴重な建造物が多い割には観光地のような派手さはなく、閑静でしっとりとした雰囲気が心を静かにしてくれます。１時間もあればさまざまな建造物を見ながらゆっくり境内を一周できるくらいの広さです。ちょっと時間が空いた時や暇つぶしにもおすすめのお寺です。