世界遺産 “古都奈良の文化財”　名門氏族・藤原氏の氏神「春日大社」

「春日大社」は、8つの文化財で構成される「古都奈良の文化財」の1つとして世界遺産に登録されている奈良市内随一の観光パワースポットです。春日大社は日本全国に数多くある春日神社の総本社で、式内社（名神大社）、二十二社（上七社）の一社でもあります。日本史の授業でも習った藤原氏一族の氏神であったという点でもよく知られています。年間を通して数千の祭祀が行われる春日大社ですが、最大の祭事である「春日若宮おん祭」は1136年に藤原忠通らによって開始されてから現在に至るまで続く歴史ある祭事です。昭和54年には国の重要無形民俗文化財に指定され、日本の文化や伝統を後世に伝えています。立派な御本殿のほか、一之鳥居を入った参道南側にあるクロマツ「影向の松」、萬葉集に詠まれた植物を植栽する「萬葉植物園」など見どころも多くあります。また、春日大社には摂末社として合わせて62社が祀られており、境内南側に鎮座する若宮神社をはじめとする若宮十五社の巡拝もできます。「若宮十五社めぐり」は夫婦大国社で受付をした後、玉串札を納めながら十五社を祈願してめぐり、授与所にて御朱印とおしるしを賜ることができます。水谷神社を含む九社を巡拝する「開運招福水谷九社めぐり」とあわせてお時間のある方はぜひ。春日大社へのアクセスは、JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス春日大社本殿行に乗車し「春日大社本殿」で下車してすぐです。