徳川幕府の大いなる道筋をつくった徳川三代将軍・家光公の廟所「大猷院」

「大猷院（たいゆういん）」は徳川三代将軍・徳川家光公の廟所（びょうしょ／墓所）で、国宝にも指定されている貴重な場所です。家光公は参勤交代や鎖国などの制度を整えた名君であり、徳川歴代将軍のなかでも人気の高い人物です。「大猷」とは中国の古典『詩経』から取られた言葉で、「大いなる道」という意味があるそう。この言葉からも、家光公こそが徳川幕府の壮大な道をつくったという敬畏の念を感じました。世界遺産にある境内には22もの国宝や重要文化財が存在し、荘厳な雰囲気が漂うパワースポットでもあります。世界遺産や国宝などに興味をお持ちの方には特におすすめ。祖父・家康公を凌ぐことは許されないとの遺言にならい、あえて金と黒を使用した廟の造りには、派手さはないものの凛とした威厳を感じました。家光公の墓所の手前に建つ「皇嘉門」は「竜宮門」ともよばれ、竜宮の形をして珍しいことからテレビで取り上げられることも多いですね。日光には数多くの寺院がありますが、ぜひ足を運んでもらいたい歴史あるスポットの一つです。